北海道新幹線2016.3新函館北斗開業ウェブサイト

函館商工会議所が所管する新幹線推進団体の活動アーカイブです

【質問】このホームページには、将来は東京―新函館間が3時間12分で結ばれると書いてありますが、本当に実現されるのでしょうか。

【お答え】「北海道新幹線について」というカテゴリの中の「新函館開業の時間短縮効果」では、函館―東京の時間短縮効果について紹介しています。このうち、2010年度中に予定されている新青森開業については、東京駅と新青森駅間を3時間10分で結ぶ便を運行するとJR東日本から報道発表がなされており、接続するスーパー白鳥の所要時間や待ち時間を含めても、東京駅―函館駅間は最短5時間10分前後で結ばれることが確実視され、さらに2015年予定の新函館開業時については、当記事では北海道経済連合会作成の資料に基づき時速360km運転時の所要時間3時間12分を掲載しています。

この実現のためには、東北新幹線の一部区間(盛岡以北など)の制限速度(最高時速)の引き上げと、青函トンネルの在来線共用走行の対策が不可欠です。共用走行対策については、JR北海道を中心に「トレインonトレイン」という、在来線貨車を新幹線規格の貨車にそのまま積み込む方式が検討されていますが、2015年の新函館開業時で実現されるかどうかは明らかではありません。仮に共用走行問題が解決できず、新幹線の最高速度が在来線レベルに規制された場合、新青森―新函館間は余計に所要時間がかかってしまうことになることから、新幹線の本来の時間短縮効果を最大限のものとするため、関係機関への要請活動なども検討して参ります。


2008-3-31

新幹線のメリット

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2008-3-31

新函館北斗開業の時間短縮効果

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JR東日本は東北新幹線の高速化を進め、E5系車両投入によって最高速度320km/h運転(宇都宮・盛岡間)を行っており、東京・新青森間の最速所要時間は2時間59分、新青森駅での接続待ち時間を含む東京・函館間は最速5時間22分(平成26年3月ダイヤによる)となっています。また同社が2012年(平成24)に発表した「グループ経営構想5」においては、最高速度が320km/h区間のさらなる拡大にも言及しています。

新青森・新函館北斗間については、2005年(平成17)の着工時点では最高速度260km/hを前提に投資効果や地元負担の合意がされていましたが、青函トンネルを含む前後約82kmの区間が三線軌条による新幹線と在来線との共用走行区間であるため、貨物列車との共存に際し様々な安全確保策が必要との見地から、2011年(平成23)12月、政府・与党確認事項として「青函共用走行区間の最高速度を当面140km/hとする」ことが示され、2012年(平成24)7月には国交省交通政策審議会に「青函共用走行区間技術検討WG」が設置され協議が進められてきました。その結果、2013年(平成25)3月末「青函共用走行問題に関する当面の方針」が公表され、2015年度北海道新幹線新函館開業時には新幹線の最高速度を在来線と同じ140km/hとすること、2018年度を目途に1日1往復のみ260km/h運転を実現させ、その後も高速走行実現に向けた技術的検討を続けることが示されました。

これにより、着工当初は約40分とされていた新青森・新函館北斗間の所要時間は18分増加して約58分となり、現在の東京・新青森間の所要時間を加えた2015年度末新函館北斗開業時における東京・新函館北斗間の所要時間は約4時間となることが見込まれています。

なお、JR北海道では、新函館北斗―函館間は電化高速化により17分で結ぶと表明しています。

これらを踏まえ、北海道新幹線新函館開業対策推進機構では、東京―新函館北斗間約4時間、東京―函館間最速約4時間20分としてアピールを行っております。

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