北海道新幹線新函館開業対策推進機構では、さる12月4日の東北新幹線新青森駅開業に伴う函館市における経済波及効果を調査いたしました。つきましては、開業から3か月間(12月―2月)の函館市内の宿泊施設の利用状況を報告します。
◎聞き取り対象施設
当機構ウェルカムキャンペーン事業協力事業者である函館市内宿泊施設10施設
(函館駅前・五稜郭・湯の川の3エリアに所在する、いずれも客室数40以上の中・大規模施設)
◎比較対象
宿泊人員ベース
◎比較結果
3か月間前年同期比(平成21年12月―平成22年2月)10施設平均116%(16%増加)
各月前年同期比 12月:115% 1月:119% 2月:116%
※昨年12月の東北新幹線新青森駅開業から本州客が増加傾向で推移。
1月は、JR東日本「大人の休日倶楽部会員パス」(1/13―1/25 の13日間)が増加。
2月は、さっぽろ雪まつり期間(2/7―2/13 の7日間)前後が増加と、新幹線開業効果が現れ、好調な様子がうかがえた。
◎考察
3か月間の前年同期間を比較すると、東北新幹線新青森駅開業から稼働、人員、売上が堅調に増加している。
また、各旅行代理店の商品(個人型)が増加し、特にJR東日本商品が好影響をもたらしている。
しかし、この増加率には、前年の実績が例年より悪かったという背景も含んでおり、新青森開業が観光客復調の契機になったとみることができる。
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