【質問】このホームページには、将来は東京―新函館間が3時間12分で結ばれると書いてありますが、本当に実現されるのでしょうか。
【お答え】「北海道新幹線について」というカテゴリの中の「新函館開業の時間短縮効果」では、函館―東京の時間短縮効果について紹介しています。このうち、2010年度中に予定されている新青森開業については、東京駅と新青森駅間を3時間10分で結ぶ便を運行するとJR東日本から報道発表がなされており、接続するスーパー白鳥の所要時間や待ち時間を含めても、東京駅―函館駅間は最短5時間10分前後で結ばれることが確実視され、さらに2015年予定の新函館開業時については、当記事では北海道経済連合会作成の資料に基づき時速360km運転時の所要時間3時間12分を掲載しています。
この実現のためには、東北新幹線の一部区間(盛岡以北など)の制限速度(最高時速)の引き上げと、青函トンネルの在来線共用走行の対策が不可欠です。共用走行対策については、JR北海道を中心に「トレインonトレイン」という、在来線貨車を新幹線規格の貨車にそのまま積み込む方式が検討されていますが、2015年の新函館開業時で実現されるかどうかは明らかではありません。仮に共用走行問題が解決できず、新幹線の最高速度が在来線レベルに規制された場合、新青森―新函館間は余計に所要時間がかかってしまうことになることから、新幹線の本来の時間短縮効果を最大限のものとするため、関係機関への要請活動なども検討して参ります。