北海道新幹線2016.3新函館北斗開業ウェブサイト

函館商工会議所が所管する新幹線推進団体の活動アーカイブです

【質問】1月に北海道新幹線の割引切符が発表されましたが、インターネット予約しか割引の手立てがなく、利用条件が複雑で敷居が高いのに割引率も期待はずれで、割引切符を窓口で買えるようにして欲しいです。

 

【お答え】今回JR北海道が発表した新幹線インターネット予約サービス「北海道ネットきっぷ」「お先にネットきっぷ」は、乗車14日前までに予約すると新函館北斗・東京間が17,010円となりますが、

1)事前のユーザー登録・クレジットカード登録が必要
2)函館駅・五稜郭駅など在来線駅からの運賃通算や往復割引、特急券の乗継割引に非対応
3)旅行代理店等へ購入依頼できない
4)きっぷ発券場所がJR北海道管内に限定

などの複雑な条件を理解した上で利用する必要があり、今までのように駅窓口で最も便利で安い切符を駅員と相談しながら購入することもできません。また、早期割引の金額としては函館・羽田線の飛行機と大差ないことも、期待はずれと感じる背景にあります。

更に割安に利用したい場合は、JR東日本が提供しているチケットレスのIC乗車券「モバイルSuica特急券(モバトク・スーパーモバトク)」があります。道内では殆どPRされていませんが、道民でも登録・購入可能です。モバトク利用には上記注意事項1)―3)に加えて、

5)年会費1,030円(JR東日本viewカード契約者は当面無料)
6)おサイフケータイ対応携帯電話・スマートフォンの使用とアプリのダウンロードが必要(国内普及率が高いiPhoneでは利用不可)
7)登録者1人しか購入・利用できない
8)利用可能区間、利用可能便、販売座席数が限定

などの様々な制約もあります。これらを踏まえれば、乗車前日まで予約が必要な「スーパーモバトク」の場合、新函館北斗・東京間が15,460円(表参照)と各種の割引切符のなかで現状最も安く利用可能です。

インターネット予約サービスは、条件を理解した上で購入すれば安く便利に利用できますが、世代によっては嫌悪感が根強いものでもあります。また、新幹線区間はIC乗車券で利用できても新駅・函館駅間はICカードシステム(kitaca)非対応のため、新函館北斗駅までは別途乗車券を現金で購入する必要があるなど、当面の間は不便を強いられます。

商工会議所などでつくる新幹線開業対策推進機構ではこれまでも「既存の本州方面割引企画きっぷと同等の多様な割引きっぷの販売」、「新幹線利用客の利便性を高めるための新函館北斗・函館間へのICカードシステムの導入」についてJR北海道へ要望していますが、現状ではどちらも実現しておらず、利用者の利便向上のため、開業後も引き続き関係機関と連携し要請活動等に取り組んでまいります。

【表】スーパーモバトク設定区間と片道料金
※函館駅からは普通運賃360円、五稜郭駅からは260円加算

区間 東京 上野 大宮 仙台
新函館北斗 15,460 15,300 14,910 11,490

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