北海道新幹線2016.3新函館北斗開業ウェブサイト

函館商工会議所が所管する新幹線推進団体の活動アーカイブです

【質問】先頃、新函館・現函館間のリレー列車のことが盛んに新聞で報じられていましたが、記事を読んだ限りでは未定要素が多いように見受けられ、実際どうなるのかわかりづらいです。

【お答え】リレー列車に関する情報は、2月上旬に鉄道・運輸機構が公表した新幹線駅の概要に続いて地元紙が報じたものですが、JR北海道が行う新函館駅の在来線ホーム等施設整備やリレー列車車両仕様については3月上旬現在、同社として公式発表を行っていないため、実際にどうなるか明らかではありません。(※下記注)

 記事では地元関係者が抱える心配の声も紹介されており、新函館駅についてはピーク需要に対応できるホーム設備の必要性、リレー列車においては座席配列や観光ニーズを踏まえた車両設備が求められていることがわかります。

 函館商工会議所などでつくる新幹線開業対策推進機構では、新函館駅の対面(同面)乗り換えホーム整備やリレー列車の所要時間短縮を要望してきた経緯があることから、本件についても動向を注視しています。特に、リレー列車は新幹線の運行ダイヤに合わせた運行が推測されるため、開業後の新幹線運行ダイヤの制約如何では、せっかく整備された同面乗り換えホームでの接続が図られず、結果的に階段昇降による別ホーム接続を余儀なくされる便が増えかねないなど、新駅設備・構造や運用についての懸念は開業直前の運行ダイヤ公表まで残ることになります。函館市においては、新幹線開業後はリレー列車が旅客輸送の生命線となることと、札幌延伸以降も新函館駅が重要な乗り継ぎ拠点であり続けるということを踏まえ、あくまで利用者利便の確保向上という視点に立ち、当所としても引き続き必要な対応を進めていきたいと考えております。

 

※ 函館商工会議所会報3月号での本稿掲載後、JR北海道では2013/03/21に「函館線五稜郭・渡島大野間電化工事起工式の開催について」を報道発表しました。http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/130321-3-2.pdf 文書内では以下の2項目についての記載がされています。

(引用)

○ 新函館(仮称)駅の新幹線と在来線の乗り換えについては、新たに在来線駅舎を建設し、新幹線第1ホームと在来線第1ホームをご利用いただく同一平面の乗り継ぎ(別紙参照)を基本として計画してまいります。

○ 新たな在来線駅舎では、函館と札幌・苫小牧・室蘭方面を結ぶ特急列車(スーパー北斗及び北斗)を停車させて道央方面への乗り継ぎを行っていただくよう計画してまいります。また、新函館(仮称)駅と函館駅を結ぶ利便性の高いアクセス電車を新たに導入し、函館駅方面への乗り継ぎを行っていただくよう計画してまいります。

 

▼(写真)北斗市役所に展示されている新函館駅模型

新函館駅在来線(函館山側)


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