北海道新幹線2016.3新函館北斗開業ウェブサイト

函館商工会議所が所管する新幹線推進団体の活動アーカイブです

【質問】先日新聞等で、北海道新幹線開業後の東京・札幌間の想定運賃が21,000円と報道されていましたが、函館ではどうなのでしょうか。

【お答え】この運賃は、去る2月27日に開催された国交省交通政策審議会第4回整備新幹線小委員会配付資料において、国交省が初めて試算・公表したものとして報じられました。この資料による函館関係分は下記の通りです。

 

■東京駅・函館駅間の場合
【現在】新幹線はやて・特急スーパー白鳥乗継
  通常期片道運賃19,140円 (運賃計算キロ893.7km運賃11,550円、指定席特急料金7,590円)

【新函館開業後】新幹線・在来線リレー列車を乗継
  通常期片道運賃18,590円 (営業キロ880.4km運賃11,550円、指定席特急料金7,040円)

現在と比較した場合では新幹線開業後は若干安くなることが想定されます。また、新函館駅や五稜郭駅利用の場合だと、上記運賃から更に310円安くなると見込まれます。

 なお、正規運賃はJRが定めるため、国交省では現時点での目安の試算だとしていますが、実際の運賃決定に関しては下記のようなことが懸念され、利用者として注意深く見守る必要があると考えられます。

  1. 昨年3月に開業した九州新幹線の特急料金は、博多駅を境に東海道新幹線などと距離通算されず割高に設定されており、北海道新幹線においても東北新幹線と特急料金が通算されない恐れがあること
  2. 青函トンネル共用区間82kmに在来線と同じ速度制限がかかり、時間短縮効果が乏しい状況にもかかわらず、在来線特急よりも割高な新幹線特急料金が設定されてしまう恐れがあること
  3. H22年新青森開業の際には、それまで青森で販売されていた東京往復などの割引企画切符が一部廃止されており、そうした企画切符が新函館開業の際にも販売終了されてしまう恐れがあること

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