北海道新幹線2016.3新函館北斗開業ウェブサイト

函館商工会議所が所管する新幹線推進団体の活動アーカイブです

北海道新幹線新函館開業対策推進機構では、2月に開催した標記事業の要旨をとりまとめた報告書を作成しました。2回の講義によって、これから新幹線開業を迎える地域がどのように取り組みを進めるべきかについて、経験と事実、反省に基づく重要なアドバイスを頂くことが出来ましたので、講義内容から、行政と民間それぞれの立場で「してはいけないこと」「すべきこと」を当機構として整理し掲載させていただきました。

4年後に新幹線開業を迎えるにあたり、当地としても、似たような議論を1から時間をかけて行うのではなく、こうした反省や課題を踏まえた現実的な取り組みが必要と思われ、まちづくりに携わる方々の指針として共有したいと考えております。

【まとめ1】新幹線開業に向けて、すべきこと、してはいけないこと(講話より)

  してはいけないこと すべきこと
行政は ■街づくり・人づくりには時間がかかるものであり、単年度主義で短絡的に結果を出そうとしてはいけない

■事業実績を示すために、主体的な関わりを持っていない事業成果までもかき集めたアリバイづくりはしてはいけない

■民間でも十分担えることまで手を出してはいけない

■会議のための会議を繰り返してはならない。その間は実は何も進まない

■市民の気運醸成を簡単に捉えてはいけない。多額の事業費をかければ市民啓発が成功するわけではない

■総花的キャンペーンだけに終始してはいけない

■10年先を見据える気持ちで市民の取り組みを支援する

■開業前後の効果測定など調査研究業務は民間には難しいため、行政が地道に取り組み情報発信を行う

■行政が直営しなければならない仕事かどうかを十分検討する。逆に、新幹線開業によって不利益を受ける人達のフォローは行政にしかできない仕事であり、しっかり取り組む

■会議のための会議を増やさない方法の一つとして、組織を巨大化させないよう留意する

■「自分も何かやってみたい、応援したい」という市民の受け皿になる場、参加できる場づくりを行う

■事業者の起業支援や連携支援など、着実に進める

市民は ■行政に過度な依存をしたり、予算が欲しい箱物が欲しいと「ないものねだり」をしてはいけない

■マスコミ等が報じるマイナス効果に過度な反応をしない。ワイドショー的な評論合戦はしない

■「あるもの活かし」をしっかりと行う。市民が街を好きになれることを見つけ、市民同士で共有していく

■プラス効果を更に高めることを考え取り組む

■経済界やオピニオンリーダー(世論先導者)を巻き込む努力をする

■各地域でコアになる人材を探してネットワーク化させる

■地域資源の再発掘のためには、街の外の声、外の目を受け入れる

■観光・ビジネス・交流など、地域のニーズに応える準備が必要。自らの役割を考え行動する


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